「おはようさん」 「あ、おはよう白石」 「何や、自分めっちゃ鼻声やん」 「あぁ、うん」 「風邪か?」 「ううん」 「何や自堕落な生活してるからちゃうん、クーラーとか無駄に温度低したり」 「してへんよ、花粉症やねん」 「え、今?」 「うん」 「嘘つけや」 「いや、本間やもん」 「スギもイネもヒノキも今ちゃうのに?」 「うん、やから今みたいに誰にも信じてもらえんねん」 「うわ、それつらいなあ」 「白石のせいでつらあああい」 「すまんな、知らんかったわ」 「じゃあ鼻セレブ買ってきて」 「いらんわ」 「ひどい…」 「自分で買いなさい」 「はあ〜い」 次の日 「ん、昨日コンビニ行ったら売ってたからやるわ」 「え、いいのに、えっお金かえすわ!」 「いらんわティッシュ代くらい」 「でも鼻セレブやで」 「ええから。早よ治るとええな」 「うん、ありがとお」 「(今の可愛すぎやろ、てか女の子の鼻声ってえらい可愛いな…)」 「白石?聞いてる?」 「ん、ああ。やっぱ暫く治らんくてもええかもな」 「は?よくねーよ」 |